皆さんこんにちわ。
今日も雨ですね。。。梅雨の時期の屋根屋さんは、ほぼ開店休業な為、
毎日『困ったなぁ~』が独り言が連発してしまいます。。。
明日も天気が悪い為、これまた独り言が。。。

さて、そんな雨の日でも実は作業があるんです。
それが『合端』作業です。読み方は『あいば』です。
瓦はJIS規格で大きさ及び偏差が決まっています。
偏差は±4mmなのですが、標準から+4mmのものと
-4mmのものが並んだ場合、8mmもの差がうまれてしまい、
施工はほぼ不可能となります。
特に軒瓦や袖瓦と言われる外周の瓦については、
人の目に留まりやすく、特に美しさに直結するため、
不陸は許されません。
その為、工場から搬入された瓦は、一度すべての梱包を
開封し、一枚づつ調整を行います。
その作業を『合端』と言います。

 

                 
簡単な工程を説明すると、『機械での寸法切り、手作業での微調整、さらに微調整』です。
今回はわかりやすく見て頂きたく、動画を作ってみました。
ご興味のある方は、是非とも見てくださいね。

瓦屋根の美しさは、単純に瓦を並べたことによって生まれるのでは無く、
1mm以下の世界で調整をされ、人の目には直接気が付かれにくい技術の
結晶の塊であると私は考えています。

実際、指の感覚で調整を行ったりする工程は、『寸法』という世界を完全に凌駕します。

この技術を習得するには、資格の取得(一級技能士)も大切ですが、経験がすべてだと思います。
沢山切って、沢山瓦に触れることにより、カッコいい言い方かもしれませんが、
『瓦の声が聞こえ始めて、初めてスタートラインに立つ』といったところでしょうかね。
写真のように、技術の継承もきちんと行っています。
このような姿を見ると、少しほっとするのは私だけでしょうか。

屋根屋さんがこんなことをいうのはおかしいかも知れませんが、
和瓦の仕上げは正直高価であることは間違いありません。
ただ、本当に良い物です。『この金額を出してよかった』と必ず思って頂けます。
もしご興味が御座いましたら、当社にお問い合わせください。

この時期、デスクワークをしていると机の上がしっとりしてきて、
どうも苦手な中の人です(笑)

それでは皆様、本日もご安全に。