皆様、おはようございます。

 

外気温計が30℃を越えることが多くなり、いよいよ夏に近づいてきましたね。熱中症の被害がニュースでされている事をちらほら耳にしますので、水分補給や適度な休憩を取るようにしてくださいね。当社はそんな気温がドンドン高くなっていく今日この頃にも関わらず、1月及び2月に起こった大雪による被害の修理がまだまだ続いており、暑くなっても雪による修理に追われております。

今日は、そんな雪による葺き替え工事をさせて頂いている現場をご紹介いたします。こちらの現場は滋賀県南部にある個人住宅です。冒頭にもありましたように、今年の雪の被害が決定打となり葺き替えをされることとなりました。瓦の状態もさることながら、見て頂いたらわかるかもしれませんが、『土葺き』という今ではほとんど行われていない工法で施工をされているため、屋根の重量が非常に重い仕様となっております。

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今回は一般的に現在施工をしております『乾式工法』という土をほとんど使わない仕様で行わせていただきます。

そんな現場の屋根の写真を見ていて、気が付くことはありませんか???ところどころ、オレンジの破片が転がっていたり、瓦自体が割れていたり。。。

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この瓦は、『いぶし瓦』といわれるものではなく『陶器瓦』と呼ばれている着色をした瓦です。別記事で詳しく改めてご紹介をしたいと思いますが、基本的な製造工程は同じなのですが、仕上げの工程がいぶし瓦と陶器瓦で少し異なります。

ちょっと脱線しましたが、この割れている原因というのが今回テーマとなっている『凍害』というものです。決して、近所の子供がいたずらで石を投げたわけではありません(笑)

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これが発生するのは、冬の寒い日に起こります。冷蔵庫の製氷皿にお水を入れて冷凍庫に入れて凍らすと、凍った時、水を入れた溢れ面より高くなって凍っていませんか?それは水が氷ると体積が増えるからなんです。この現象が瓦の目に見えないくらいの凹凸に染みこんだ水起こり、凍ることで体積が増え、瓦が割れてしまうということに繋がります。このまま放置をし続けると、水が侵入しやすくなり、雨漏れの原因となってしまいます。今回は、この症状があちらこちらに見られ、早めの対応をすることが出来たと思います。現場は、現在下地工事の真っ最中です。これから瓦葺きを進めていく予定となっています。

屋根の上に上がることは非常に危険ですので、もし外からこのような現象が確認できる場合は屋根屋さんに一度診断をお願いするといいかもしれません。当社ももちろん診断をしております。合わせて見積もりも無料です!!!

今日はお昼から少し雨が降るようですので、気温は少し落ち着くかもしれませんが、体調管理に十分お気を付けくだいね。

 

それでは皆さま、今日も一日ご安全に!