皆さん、こんにちわ。
もう最近の天気予報を見ておりますと、
梅雨に入っていないにもかかわらず、気温が30℃に迫る
勢いで、夏の陽気でなかなか体がついていかないですね。
さて、そんな夏の陽気の下で雪対策をさせて頂きました。
こちらの現場は、滋賀県の彦根にあるマンションとなります。
元請様からご連絡を頂き、現場を確認させて頂きました。
昨年末の大雪の際に、落雪により近隣さんの屋根に
雪だけでなく雪止めごと落下してしまったそうです。
非常に高所の為、足場が無いと現状を確認することが
出来ないため、ドローンを用いて現場調査を行いました。
どのような固定方法になっているかは、この時わかりませんでしたが、
雪の負荷により落下してしまっていました。
この後足場を設置し、目視で確認すると、16mmの長さのビスで
屋根材を貫通して固定をされているだけでした。
非常に惨い施工方法で、よく今まで耐えていたと思います。
今回は、これらを全て撤去し、後付けの雪止め金具を取付けます。
雪止めってどのように決めているかご存じですか?
結構、地域性などで
ここは降らないし無しかなぁ
ここは、少し降るから1段かな~、2段かなぁ~
こういうことがほとんどかと思います。
特に昨今の温暖化により、積雪はごく稀なことになり、
『本当に必要なのか』と聞かれることもあります。
今回は、滋賀県が出している積雪マップと雪止め金具メーカーの
試験データを元に必要段数を計算しました。
このような手順で考えます。
1.屋根に積もる雪の重みを計算する。
2.雪止め金具の耐荷重を調べる
3.雪の重み÷金具の耐荷重=必要雪止め個数
4.雪止めのピッチを決める →個数×ピッチ=雪止めの長さ
5.屋根面積÷雪止め長さ=流れ方向の雪止めピッチ
6.屋根の流れ長さ÷流れ方向ピッチ=必要段数
(安全率は2としています)
このような感じで計算書を作成し、検討しました。
今回8段という計算結果になりましたので、そのように
取付けさせていただきました。
8段なんて取り付けているところなんて見たことないかもしれませんが、
しっかり計算書を作成し、根拠ある段数をご提示させていただき、
施工となりました。
取付後は、このような感じになります。
既存の雪止め金具(1段)に加えて、7段追加で取付、合計で8段となります。
規則正しく並んだ雪止め金具は、美しいですね。
穴が開いてしまっていた屋根材には、捨てコーキングをしたのち、
同じ形状で折り曲げた板金でカバーをしました。
これだけ取り付けている屋根は、恐らくご覧になられたことは無いかと思いますが、
高所からの落雪の被害は、時によっては命にかかわりますので、
今後事故防止に一役かってくれると思います。
工事も完了し、来週早々に足場解体となります。
年々地球の気温も上がってしまい、雪が降りにくくなってきておりますが、
最近の積雪は、まとめて降る事が多いように思いますので、
その際に備えて、今から準備されるのもいいかもしれません。
後付の雪止めをご検討の際は、一度お問い合わせしてくださいね。
明日は、もっと気温が上がり30℃に迫る勢いのようですので、
屋外にだけでなく、室内でお過ごしの際も、体調管理、水分補給にと
お気を付けくださいね。
それでは、皆様、本日もご安全に!
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