皆様、こんにちわ。
梅雨の時期はジメジメして、本当に不快ですよね。
最近、ひんやりするコンプレッションインナーを着用しているのですが、
結構快適なので、おすすめです。
ワークマンやホームセンターでこの時期結構売られていますので、
探してみてくださいね。
さて、今日は先日非常に興味深いお客様からの依頼があり、
工事をさせて頂きました。
10年ほど前に、太陽光を設置させて頂きました。
10年前は太陽光を取付ける工事が始まりだした時で、
買取価格が一番高い時期です。余剰買取が10年固定であり、
その10年が満期となるのです。
そのため、太陽光パネルを下ろしたいとおっしゃいました。
最初は、システムが動いているので自己消費をオススメしたのですが、
お客様は下記の理由でどうしても下ろしたいといわれました。
・買取価格の低下
・10年保証経過後のリスク(雨漏れ、機器の寿命)
・火災保険の見直し
その時は、確かに保証が切れてしまう事によるリスク、
建物や経済状況への不安も考えると一つの選択かなっと思いました。
ただ、本当にそうなのか?と思い、簡単なモデルで考えてみました。
諸条件はこんな感じです。
システム容量:4.0KW パワコン変換効率:90%
場所:滋賀県東近江市五個荘町
屋根条件:取付角度20°、方位角度45°
上記の条件で計算を行うと下記のようになります。
年間の発電量は、約3661.8kwhとなります。ただ、10年経過したシステムとなりますので、
JPECが想定している10年後の劣化率2.7%を考慮すると、3562.9kwhとなります。
11年目の買取価格は、大体7円前後といわれていますので、仮に半分自己消費をし、
半分売却をした場合、年間益は約12470円となります。月額約1000円となります。
残り半分を仮に第一電力料金で計算すると36181円となり、年間の家庭の経済効果は、
トータルで48651円となります。ただ、昨今共働きが多く、日中家に人がいないことが多く、
自己消費量が少なくなりつつあるため、実際は余剰で売電する量が多くなるので、
経済効果はもっと小さくなると思われます。
一瞬『あれ?という事は下ろさない方がいんじゃないの?』って思われるかもしれません。
では11年後に必要な別途経費を考えます。
(共働きの事、あくまでの理想形モデルの計算結果を考慮して、仮に40000円の
経済効果をベースに考えます。)
メーカー保証である10年保証には、自然災害、第三者災害、システム保証、機器保証が
有りますが、これが切れてしまいます。
そのため、火災保険を掛ける必要が出てきます。大体同じ条件のものを
追加でつけようとすると、約1500円/月となります。年間18000円/年
この時点で、経済効果は残り22000円となります。
次に機器の寿命です。
周辺機器の保証もすべて切れてしまっている為、壊れた場合は交換費用は
自己負担となります。
重要なパワコンの取り替えの場合、約25万円となります。
寿命は大体10年~15年。条件によってはそれ以下の場合もあります。
つまり寿命間近という事です。
そうなると250,000円/22,000円=11.3年の積立をする必要が出てきます。
つまり交換が発生したら、11.3年分の経済効果が消えるという事です。
更に、10年前後で破損する可能性のあるパワコンを
11.3年の経済効果と見比べるとデメリットの方が大きいように思います。
パワコンが壊れるまで使い倒してから、その時に考える!というのも
一つの選択肢かもしれません。仮に5年使えれば11万円の効果はあります。
勿論、下ろすのにも費用が掛かります。
しかし、10年を区切りに下ろすのも新しい考え方かなぁっと思いました。
非常にザックリとした計算なので、もしかすると少し矛盾があるかもしれませんが、
『下ろす』という考えはなかったので、ちょっと紹介してみました。
物価上昇、ガソリンや電気代の値上げなど、収入に対しての支出割合が
多くなり、家計を圧迫し続けています。
収入を増やす事と合わせて支出を減らすという事も考えなければいけませんね。
考えてみると節約と思っていることが実は浪費ってなこともありますので。
ただ、不幸になる節約は良くないので、節約もほどほどに。
それでは皆様、本日もご安全に!
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